“人を純粋に想う優しさ”をまっすぐに描き、多くの読者を温かい涙に包んだ「おいしくて泣くとき」（森沢明夫著）が、実写映画化。 監督は繊細なヒューマンドラマに定評のある横尾初喜。森沢明夫の原作「大事なことほど小声でささやく」を22年に映画化した横尾監督が、再び森沢ワールドに挑む。 主演は本作が劇場映画初主演となる長尾謙杜。ＮＨＫ大河ドラマ「どうする家康」への出演や『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』(23)で青年期の岸辺露伴を演じ、2025年1月公開の『室町無頼』に出演するなど、俳優としても躍進する長尾が、高校生·風間心也を瑞々しく演じ切る。心也の同級生でどこか影のあるヒロイン·新井夕花を演じるのは當真あみ。アニメ映画『かがみの孤城』(22)で主人公の声を担当、『水は海に向かって流れる』(23)、『忌怪島／きかいじま』(23)などの映画作品に出演。「カルピスウォーター」１４代目ＣＭイメージキャラクターに抜擢されるほか、数々のCMに出演し注目を集めている。フレッシュかつ強烈に“今”を感じさせる２人が、一生に一度の切ないラブストーリーを紡いでいく。

幼いころに母親を亡くした心也と、家に居場所がない夕花。同級生の二人はひょんなことから「ひま部」を結成、孤独だった二人が互いに距離を縮めていく。しかし、ある事件をきっかけに夕花は姿を消してしまう。行き場のない想いを抱えたまま、交わした約束を胸に彼女を待つ心也。突然の別れから30年、明かされる彼女の秘密。その秘密を知った時、あなたもきっと涙する─。